2023年07月18日

第31回レインボー・リール東京(3)『ローンサム』『秘密を語る方法』

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🎬『ローンサム』クレイグ・ボアハム監督、脚本/オーストラリア/95分/日本初上映

田舎町で恋人の裏切りにあった青年ケイシー(ジョシュ・ラヴェリー)は、カーボーイハットをかぶって無一文でヒッチハイクしながら大都会シドニーに来た。

着いて早々に、とあるパーティー会場に入って客のフリして食べ物や飲み物で腹を満たしてから、ゲイアプリを通じて知り合ったティブ(ダニエル・ガブリエル)の部屋に住まわせてもらって、彼の便利屋の仕事を手伝うことになった。

セックスて二人は互いに心を開くようになるが、どちらも暗い過去があって……。

シドニーの街並みが懐かしい。それだけでミッキーは嬉しかったが、セックスシーンは3Pあり、SMっぽいのもあって過剰気味。時々挟み込まれる「草原の中で一人でいるケイシー)の姿に孤独を抱える侘しさが漂っていた。

🎬『秘密を語る方法』ショーン・ダン、アナ・ロジャース監督/アイルランド/101分/アジア初上映

21歳でHIV陽性とわかったロビーは、5人の元交際相手に連絡を取る。その中の1人が本作の監督ショーン・ダンだった。

このことをきっかけにショーンはHIVと共に生きる人々から話を聞いて、経験談を基に、俳優が演じる舞台やドラァグアーティストのストリートパフォーマンス、当事者同士が語り合うワークショップといった手法で表現したドキュメンタリー。

多方面からのアプローチで少し混乱したが、当事者と演者の距離感が絶妙。こんなに上手く「匿名性」を保持しながら「秘密」を共有できる手法のドキュメンタリーに新鮮味を感じた。

アイルランドでは、HIV陽性者が増加しているというが日本はどうなんだろう……。



posted by ミッキー at 11:38| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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