邦題を『Pearl パール』として、7月7日（金）に公開。本作は2022年にヒットした『X エックス』の前日譚で、『Pearl パール』も海外では2022年に公開されていたが、今回ついに日本公開が決まった格好だ。
主演のミア・ゴスは『X エックス』で主人公のマキシーンと老婆のパールを演じていた。今作で若き日のパールも演じている
🎬『アングリーバードとバナナ合唱団』ジー・ヘウォン監督、編集／韓国、インド／87分／2016年／シネマスコーレにて
2010年からインドのスラム街で子どもたちの合唱団を指導している韓国人オペラ歌手のキム・チェチュン。口うるさいことから「ガミガミ鳥（アングリーバード）」というあだ名をつけられていて、合唱の生徒たちから愛されている
そんなキム先生の悩みは「音楽よりも勉強」を望む親たちだった。親の理解のなさにキム先生は音楽の素晴らしさを理解してもらおうと「子どもたちと一緒にコンサートに出演してもらう」という計画を立てた。
はじめはいろんな理由をつけて練習に参加しなかった親たちも、熱心なキム先生や子どもの頑張る姿に少しずつ変化していく。
新しいシネマジャーナル106号えおスコーレさんにお届けしたついでに、このドキュメンタリーを観た。お客様は20名ほど。
インドのスラム街で子どもたちの合唱団を指導する韓国人オペラ歌手と、合唱団の子どもたち、ーー彼らの親たちが、コンサートに向けて心を通わせていく様子を追ったドキュメンタリー。
キム先生は歌はうまいが教え方はイマイチ。子どもらは地声（しゃべる声）か胸声（お腹から声をさしていない）。でも小さい時から大声で泣いたり、外遊びの多い子どもの喉は強い。普通の環境の子だったら喉を壊すだろう。
そういう声が舞台で一斉に大声を出すと圧巻だった。ここではこれでいいのだと納得した。
スラム街とはいえ最下層の人たちではない。親はほぼ全員、教育に力を注いでいるし、女の子の髪の毛も一人としてぐちゃぐちゃも子はいなかった。親たちも合唱発表会に服装もゴージャスなものだった。
