🎬 『セールス・ガールの考現学』センゲドルジ・ジャンチブドルジ監督/モンゴル/123分/4月28日より新宿シネマカリテ、名古屋センチュリーシネマにて順次ロードショー公開。
理系女子のサロール(バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル)は、バナナの皮で転んだ顔見知りのクラスメイトに頼まれて、1ヶ月の間、アダルトグッズの店でアルバイトをすることになった。
学校が終わってから夜まで店でバイトしてから、一人で優雅に暮らすロシア語を話すモンゴル人のオーナー・カティア(エンフトール・オィドブジャムツ)の住むマンションに売上金を毎回持参するまでが仕事だった。
気難しいカティアに気に入られたサロールは、彼女と話すうちに「親の期待に逆らえず自分を抑えている」ことに気づく。
化粧もせず、おしゃれにも関心のないサロール。こんな子がアダルトショップで働けるかと心配になる。お店には冷やかし半分の客が来たり、これどうやって使うの とか聞かれても、サロールが表情もなくボーッとしているので客もつまらないみたいだ。
買う人はササっと会計して出ていくので、案外、うってつけのアルバイトかもしれない(でも配達先きで襲われそうになった時は驚いたが)。
いろんなことを経験したり、カティアとお付き合いしたりする中で徐々に表情が明るくなって、おしゃべりもおしゃれもそして性のことも無理なく描かれていた。
★今までのモンゴル映画とは違い、サロールの自宅の様子、モンゴルの街の風景が目新しく映った。
2023年04月23日
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