🎬『レッド・ロケット』ショーン・ベイカー監督、脚本/アメリカ/130分
2016年のアメリカ、テキサス。元ポルノスターでいまは落ちぶれて無一文のマイキー(サイモン・レックス)は、故郷である同地に舞い戻ってくる。その地で暮らす別居中の妻レクシー(ブリー・エルロッド)と義母リル(ブレンダ・ダイス)に嫌われながらも、なんとか彼女たちの家に転がり込んだ。
長らくいなかった故郷にまともな仕事はなく、昔のつてでマリファナを売りながら生計を立てていた。
そんなある日、ドーナッツ店で働く若い娘ストロベリー(スザンナ・サン)と出会い、ポルノ女優の素質あり❗️と見込んだマイキーは再起を夢みるようになるが……。
いい加減な男が主人公。元ポルノ(大)スターらしいが、出てくる元妻、その妻の母親、隣に住む無職ブラブラ男、ドーナッツ屋のバイト穣等々、みーんないい加減な面々。
このドーナッツ屋のバイト同僚の人(主だったセリフもなく、出番も1分足らず)だけがまとも。あ、もう1人、いや1匹、不思議な顔したわんちゃん(アニマル演技賞もの)ぐらいだ。
でもストーリーはグダグダだが観た後、妙に「後を引く」作品。監督の前作は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』。これ試写と映画館で3回観た。多作ではないが素晴らしい才能の持ち主だ。
★実際にポルノ出演経験があるサイモン・レックスがマイキー役を演じ、インディペンデント・スピリット・アワードやロサンゼルス批評家協会賞などで主演男優賞を受賞。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
★ベイカー監督自身、スザンナ・サンを映画館でスカウト。
2023年04月22日
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