2023年04月19日

静かな映像から浮かび上がる子どもたち 4月29日公開『子どもの瞳を見つめて』

ゴールデンウィーク恒例のイタリア映画祭は有楽町朝日ホールに帰ってきた。広ーくなったので以前のように大勢の映画ファンが集まると思いきや2度も通知があったので、席の空き状況を見てみたら意外や意外。半分ぐらい。ゲストのときでも満員ではない。

体調のこともあってゴールデンウィークは伊豆高原で地味に10日間過ごそうかと思っているのだが、迷い中だ。行くとしたら最後の3日間ぐらいにしてそのまま名古屋に帰ると思うが……。

🎬『子どもの瞳を見つめて』瓜生敏彦、ビクター・タガロ監督/フィリピン/93分/4月29日より新宿K’s cinema他にて全国順次ロードショー公開

フィリピンの最貧困エリアに暮らす子どもたち9人の生活を追ったドキュメンタリー。

始まりのシーンは大きな岩を素手でハンマーを打ち下ろして砕いている。細かく砕いて水でさらしているが何か貴重な鉱物を集めでいるのだろうか。暑い炎天下でも帽子や靴はない。

大きな荷を運ぶ男の子、ダイオキシンの影響で水頭症になった男の子……。

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1日、仕事してどれだけの賃金をもらっているのか、こんな状況の中で学校に通っているので驚いた。

チラシに載っている大きな瞳の少女が私自身に向けられているようで居心地が悪かった。

カメラは静かにこの辺り一帯を撮っていて、子どもらの住む貧困地帯、ゴミの山、普通に暮らす街並みも遠景で映っていた。

★2018年のFAMAS賞(フィリピン映画芸術科学アカデミー賞)で、最優秀ドキュメンタリー賞と最優秀編集賞を受賞。同年のフィリピン映画批評家協会賞でも最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
posted by ミッキー at 20:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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