🎬『ホーリー・トイレット』ルーカス・リンカー監督、脚本／ドイツ／90分
頭部を負傷して意識を失った建築家フランク（トーマス・ニーハウス）は、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。そうなったいきさつの記憶が欠落していて、状況がよく飲み込めない。
右腕には鉄の棒が突き刺さっていてトイレの周りには大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後の午後2時ジャストに爆発するということを知る。
遠くから開発仲間である市長ホルスト（ギデオン・ブルクハルト）は爆発を見ようと集まった市民を前に演説をしていて……。
仮設トイレに閉じ込められ絶体絶命の危機に陥った男を描いたシチュエーションスリラー。
おひなさまの日に『ホーリー・トイレット』とは申し訳ないが、いち早く紹介したい（死体？）作品。チラシ（ひなまつりのチラシ寿司？じゃない)を見ただけでノーサンキューだったら仕方ないが、全編トイレの中。
切羽詰まった緊急事態だが、ミッキーには「身体に響く緊張、恐怖」はなくて、「へぇ、こういうシチュえーションもあったか」と案外ラクーに見られた。見たのはオンラインなので大画面ならどうかわからないが、劇場に行って観ようとまで思わない（すみません、今、忙しい&花粉症だから……）作品。
監督さんの初長編映画。今後どんなスリルある映画を作ってくださるか楽しみ。
★仮設トイレの中だけで全編が進行する設定とブラックユーモアで世界各国のファンタスティック映画祭で話題になった作品。
