🎬『丘の上の本屋さん』クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督、脚本/イタリア/84分/3月3日より新宿ピカデリー、ミッドランドスクエアシネマ他にて全国ロードショー公開。
イタリアにある美しい村、チヴィテッラ・デル・トロント。リベロ(レモ・ジローネ)爺さんは、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を営んでいた。風変わりなお客たちの注文に適切に応じて、本を薦め、安価で売っている。
ある日、店の外から本を眺めている移民の少年エシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)に気付いて、彼に本を貸し与え、返したらまた次の本を渡して、読後の感想などを話し合う間柄になる。
イタリアで最も美しい村が舞台。時の流れもゆっくりで、時折、村の全景が映し出される(まるで観ている私たちへのご褒美のように)。
評を見ると褒め言葉ばかり。ミッキーは特異な人ばかりのお客に不満。ミッキーも散歩範囲のところに古書店街があるのでフラッと入ってみるが、店主は知らん顔だ。だが丘の上の人は知識をひけらかすまでは行かないが客をほっといてくれない。こんな店主なら多分行かない。
ただ、捨ててあった本を時々持ってきては売りに来る男(この登場人物の設定が一番好き)が持ってきた「とある女性の日記」がよかった。それを店主がオルゴール?をかけて読むが、そこにも「なんで?」と言いたくなった。
でも、そこで読まれる女性の日記から「もう一つの映画」「もう一つの人生」が表れて来た。あのオルゴールの音はそれらのバックミュージックだったのか…‥と思うとなるほどと思った。
★何にも買わないけどフラッと来て5、6分見回して、という描写も欲しかった。
2023年02月20日
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