🎬『エッフェル塔〜創造者の愛〜』マルタン・ブルブロン監督/フランス/108 分/3月3日よりシネスィッチ銀座、伏見ミリオン座他にて全国ロードショー公開。
世界各国の観光案内に必ず出てくる写真といえば、日本は富士山、オーストラリアはオ ペラハウス、中国は万里の長城、そしてフランスはエッフェル塔だ。
そのエッフェル塔 を設計・建築したギュスターヴ・エッフェル(1832〜1923)の半生に、心に秘めた恋を色 付けして描かれた作品。
彼はエッフェル塔の前にアメリカを象徴する自由の女神像の骨組みも制作協力していた人物で、すでに建築家として名声を得ていた。
ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)は 1889 年に開催される「パリ万国博覧 会」のシンボルモニュメントには全く興味がなかった。それより一般市民が便利に使える 地下鉄工事をしたいと希望していた。だが、大臣主催のパーティーでモニュメントのコン クールに出るよう強く要望された。
そこで久しぶりに旧友の新聞記者アントワーヌ(ピエール・ドゥラドンシャン)に再会 するが、彼の妻はかつて将来を固く約束したアドリエンヌ(エマ・マッキー)だった。彼 女からの助言でエッフェルは「誰でもが見ることができるパリの真ん中に 300m の塔を鉄で 造るなら」と条件を出してコンクールに応募する。言うまでもなくエッフェルに建築が任 されるが......。
ロマン・デュリスは去年公開『キャメラを止めるな!』の熱血監督役で大奮闘。今作で は建築物に対しての探究心と実行力を持つシリアスな男を演じている。
生涯をかけた恋は「鉄の貴婦人=エッフェル塔」に因んで付け加えた部分だが、人と馬 で主力の工事が進む中、資金集め、市民からの苦情、バチカンから大聖堂より高くなるの は屈辱だとクレームが入り困難を極めたことなどは史実に基づいている。
今もフランスのシンボルとして君臨するエッフェル塔には、完成時から現在まで世界中 から 3 億人の観光客が訪れている。
2023年02月19日
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