文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」は、今年度の製作実地研修で完成した短編映画4作品を
2月17日(金)より角川シネマ有楽町にて1週間限定公開し、その後名古屋・大阪でも上映致します。
詳しくは http://www.vipo-ndjc.jp/screening/ippan2022/
🎬『うつぶせのまま踊りたい』岡本昌也監督、脚本/30分
とある町の喫茶店で働く山田芽衣子(福永朱梨)は今日もまじめにお客の対応に追われている。ちょっと空き時間があると定型の詩を作っている。
過去に囚われながらも自由奔放に生きようとする少女・環七子(日下七海)は山田とは正反対の生き方をしていて、詩も自由詩で、即興で作っていた。
そんな2人が山田が働く喫茶店で、ひょんな出来事からお互いの「詩」の存在を知って……。
1回目で? 2回目で! 1回目でなにか重要なセリフを見過ごしていたか と不安になって再度見て納得した。
人生あらゆるところ、あらゆる年齢層の人々が「それぞれの方法でここじゃないどこかを目指している」……その心意気があるなら人生捨てた物ではないなと感じた。
★女優さん2人の対比が、言葉遣い、衣装、ヘアスタイル、身の動かし方等々で上手く表現されていた。
★一番印象に残ったのは、コンタクトレンズと近視でぼんやり見ていた時の体験を話すシーン。
🎬『ラ・マヒ』成瀬都香監督/25分
子ども時代からずっと人に嫌われることを恐れ、無難に生きてきた荻野愛(まりあ)は、小学校の同級生だった堂島月子(夏すみれ)と再会する。愛とは正反対に「自分らしい生き方」を追い求めてきた月子は 現在プロレスラーになっていた。
偶然に住んでいる近くに彼女は女子プロレス団体の道場「ムーンライト」を率いる月子は、ご近所さんに宣伝のために試合をやるから見に来てと誘われた。
同居する彼とその試合を観戦した愛は感動と衝撃で涙が溢れ出して……。
起承転結がはっきりしていて25分とは思えないほど訴える力があった。愛の彼氏の目つきが「愛の成長」に伴って変化していく様子も描かれていた。
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