🎬『ノエルの日記』チャールズ・シャイア監督、脚本/アメリカ/99分
12月、もうすぐクリスマスのある日、愛犬エヴァと暮らす人気作家ジェイク・ターナー(ジャスティン・ハートリー)に、母ロイスの遺産管理人である弁護士から電話があり、長い間疎遠だった母の死を知る。遺産相続の手続きや母が遺した家の掃除や整理をするためクリスマスに帰省したジェイク。18歳で家を出てパリに行ってから、ほぼ20年ぶりの帰郷だった。
実家に入ろうとした時、道路の向かい側に家の様子を窺っている女性がいたが、あまり気を止めずに、実家の隣人である老婦人エリーと再会を喜びながら、家の中の掃除を少しずつ始めた。
掃除する中で誰かの日記を見つける。そんな時、以前見かけた女性が家を訪ねて来た。女性の名前はレイチェル・キャンベル(バレット・ドス)といい「生みの母を探している」という彼女は、生みの母が昔ターナー家に住み、子守として働いていたことを明かし、生みの母探しに協力してもらえないかと頼み込まれる。
昔のことはよくわからないジェイクは隣人のエリーに聞いてみると「確かに子守りさんがいた、ご夫婦は大層喜んでいたよ。その人は妊娠していて確か名前は……クリスマスに関係した名前だった。あ、ジェイク、あなたのお父様ならきっとご存じよ」と教えてくれた。
だがジェイクは父親とは会いたくないので、これ以上力になれないとレイチェルに伝える。
いい映画だった。一家族に起こったことのあれやこれやが丁寧に描かれていて、最後もサラッとしていて◎ ご家族で楽しめる作品。
🎬『マイ・ハッピー・ファミリー』ナナ・エクチミシヴィリ監督/フランス、ドイツ、ショージァ/120分/2017年/11月30日 明日まで配信
ジョージア(グルジア)で高校教師として働く2人の子の母マナナ(イア・シュグリャシュヴィリ)は、夫、自分の父母、結婚している長女、無職の長男で家は持ち家。権力を持っているのは口うるさい実母で、どこにもマナナの居場所はなかった。
そして、52歳の誕生日に家を出て1人で生活すると宣言して、夫や家族を驚かせる。
始まりのシーンは落ち着かない家庭の一コマ。マナナには兄がいるのに両親とマナナが実家に住んでいて、夫はマスオさん状態だが、そんなことはご本人はなんとも思っていない。
子らも恋人を連れ込んで居間でイチャイチャ。マナナは母親の小言を陰気くさい顔つきで黙ってきいている。高校教師を続けられたのも子らの面倒を見てくれる母親がいたからなのに……。
でも一回も自分の育った家から「出た」ことがない彼女にとって「家を出て一人で暮らしたい」願望は募ったのもわかる。家を出る宣言の前に下町の安いアパートを見つけているので実行力はある。
これは地味作り映画だがNetflix上では好評。でも明日の30日まで。もっと早くみるのだった。
★終わり方はどうにでも考えられて「あと引きグルジア料理」のようだ。
2022年11月28日
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