2022年10月29日

第35回東京国際映画祭2022(5)『はだかのゆめ』『セカンド・チャンス』

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🎬『はだかのゆめ』甫木元空 監督、脚本、編集/59分/Nippon Cinema Now部門

四万十川のほとりで、年老いた祖父( 甫木元尊英)と、この地で余命を過ごすことを決意した母(唯野未歩子)と暮らす青年ノロ(青木柚)。彼は目前に迫る母の死を受け入れることができないで野山を歩き回る。そんなノロを年上の男性・おんちゃん(前野健太)が見守ってくれる。

これは透き通った音楽の音色(整音技術が◎)に裏打ちされた「映像詩」と言える。

ノロは時おり望遠鏡のように手を丸めて一人で暮らす母を見守っている。だからノロが死んでひとり遺された母の様子を心配して伺っているのかと想像したが間違っていたようだ。

大事など起こらず、ただ全うに生活している老人二人が眩しく感じた。


🎬『セカンド・チャンス』ラミン・バーラニ監督/アメリカ/89分/ワールド・フォーカス部門

かつてはピザ店を経営していたが火災で店じまい。以前、ピザを配達時に強盗に銃を向けられて軽い傷を負った経験から考案した防弾チョッキの製造で大成功した男を追ったドキュメンタリー。

自社製品を宣伝するために自ら防弾チョッキをつけて銃を発砲。その実演や実演フィルムを携えてアメリカ国中をセールスしてまわる。当時の大統領から感謝状が贈られる。


始めは「いやいや、すごい男だ!アメリカンドリームそのものだ!」と驚きながら見入った。だがそれは始めだけで、後は……。

これは公開必至?だろうから、あまり詳しく書けないが、この男の半分以上は嘘で固めた「成功物語」

★監督さんの前作は2014年公開でアンドリュー・ガーフィールド主演『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』新作も「操る男」が主演だ。
posted by ミッキー at 22:08| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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