🎬『桜色の風が咲く』松本准平監督/113分/11月4日よりシネスイッチ銀座、伏見ミリオン座他にて全国ロードショー公開
関西の都市で教師の夫(吉沢悠)と3人の息子と暮らす妻・令子(小雪)は、幼少の頃から次第に失明していく三男の智(田中偉登)を見守り育てていた。診察や手術、入院などで家を空けることが多い母親に、兄2人は寂しい気持ちになることがあったが協力してくれて、智は家族の愛情に包まれて天真爛漫に育ち、東京の盲学校の寮で高校生活を送る。
だが、18歳の時、追い討ちをかけるように、頼りの聴力も失ってしまう。
世界で初めて盲ろう者の大学教授になった東京大学先端科学技術研究センター教授・福島智さんと母・令子さんの実話を基に描いたドラマ。
ずいぶん前にテレビ番組で「指点字」のことを見たことがあった。
その時は聞き流していたが、それを創意工夫して作られたのが、このお母様だったのだ。
必要に迫られて2人で決めごとをしてやりはじめたのだろうが、大変な努力の積み重ねだったと思う。
智の幼い時の子役さんも兄2人も自然でとても良かった。3人がほぼ同じような「話し声」だったのが驚いた。
映画で顔立ちの似ている親子などはよく見るが「話し声」の似ている(特に長男と智)のは珍しい。
公式パンフレットはいただいていないのでなんとも言えないが「公式サイト」には3兄弟の名前はなかった。
実話で現在もいらっしゃる方々なら、やはり敬意を表して表記すべきだと感じた。
2022年10月23日
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