🎬『ドライビング・バニー』ゲイソン・サヴァット監督、脚本/ニュージーランド/100分
ある事情で妹夫婦の家に居候している40歳の女性バニー(エシー・デイビス)は、幼い息子や娘とは監視つきの面会しかできないが、娘の誕生日までに新居に引っ越して一緒に暮らすことを夢見て必死に働いている。
そんなある日、妹の新しい夫ビーバンが継娘でバニーにとっては姪のトーニャ(トーマシン・マッケンジー)のに言い寄っているところを目撃したバニーは、ビーバンに怒りをぶつけるが、言い逃れされて家を追い出されてしまう。
住む場所まで失ったバニーは救い出したトーニャと一緒に子どもたちを取り返そうと立ち上がるが……。
最初のシーンは街の交差点に止まった車に窓拭きをして小銭を稼いでいるバニー、働き者だ。
彼女は貧しくて不幸の連続だけど、勇気と元気だけは人の倍(以上)ある。どん底の時でも困っている姪を助ける優しい気持ちがいっぱいあるのに「愛する子どもたち」とは一緒に住めない。
子たちを守るための法律が彼女をがんじからめしていまう。子を守るために法律や決まりがあるのは仕方ない点もあるが、臨機応変にできないのはどこの国でも同じだと思った。
「困っている人に寄り添う」などとよく聞くフレーズだが、これぐらい嘘臭い言葉はない。
ストーリー展開は「やり過ぎ」感もあったが、そこまでしないと誰もちゃんと手を差し伸べてくれなかったということだろう。
2022年09月30日
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