🎬『ディーバ』ジャン=ジャック・ベネックス監督、脚本/フランス/117分/1981年
郵便配達員ジュール青年(フレデリック・アンドレイ)は、オペラ歌手のシンシア・ホーキンス(ウィルヘルメニア=ウィンギンス・フェルナンデス)の大ファンで、パリ公演に来た時に、会場に録音機をそっと持ち込んで録音した。なぜならシンシアはレコーディングをしない歌手で有名だったので、自分で楽しむために吹き込んだ。
コンサートが終わるとファンとしていろんな人と一緒に楽屋に入り込んで、今まで着ていたドレスを盗んでしまう。翌日ニュースのトップで「ディーバの衣装盗まれる」と出るが、彼はそれを首に巻いて、ポケットにはシンシアの歌声の入ったテープを入れて、ミニバイクに乗って街を走っていた。
そのジュールは、秘密で録音したテープと瀕死の娼婦が人身売買の証拠を吹き込んだテープの二つのカセットを、ひょんなことからジュールの手に。それぞれのテープを追う2組の敵から、ジュールは追われることになって……。

奇妙な手触りのするフランス映画だった。登場人物の特異さ、設定の奇抜さ、事件の交差をがちりばめられている。
特に気に入ったのはディーバの歌声。ウィルヘルメニア=ウィンギンス・フェルナンデスは黒人ソプラノ歌手で演技も堂々としていた。
ジュールを助けるベトナムの女の子アルバ(チュイ・アン・ルウ)や彼女と暮らす大金持ちの変人ゴロディッシュ(リシャール・ボーランジェ)という中年男の存在が際立っていた。