
🎬『百花』川村元気原作、監督、脚本/104分/9月9日より東宝系映画館にて公開
レコード会社に勤める青年・葛西泉(菅田将暉)と、自宅でピアノ教室を開いている母・百合子(原田美枝子)は、以前、百合子が起こしたある事件によって、親子の間には溝があった。
ある日、百合子が認知症を発症。進行もはやく、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえも分からなくなってしまう。

心に突き刺さった。ボケていている母の言葉にある「真実」、若い泉も忘れてしまった「出来事」、それぞれがピタッと合う最終場面で落涙。
菅田将暉や原田美枝子の演技より、地味な妻役をした長澤まさみが良かった。今までの派手な役柄には不満を感じていたが、今作ではじめて良い役者と思った。
★川村元気氏は『世界から猫が消えたなら』や『億男』の小説家で、2019年に発表した『百花』を自らメガホンを取った。