食べ物は明日朝まで持ちそう。寝坊すればそれが昼ごはんだからいいとして、明日午後には下に降りたい。今一番欲しいのは果物。大きなパインナップルの期限切れ(2016)の缶詰があるけど……よっぽどじゃないと開ける気がしない。
🎬『私のステキな人生』ウーカシュ・グジェゴジェク監督、脚本/ポーランド/99分/2021年
高校で英語教師をする妻、夫はその高校の校長。家には、長男(もう嫁も夜泣きする赤子もいる)、次男(同じ高校に通う子で変な踊りに夢中になっている)、それと妻の実母おばあち(半ボケなのでアパート一人住まいから引き取った)がいる。合計7人家族。キッチンと居間、それと四つに部屋がある。
長男の嫁はおばあちゃんの住んでいたアパートに住まわして欲しいと頼んでいるが、妻の個人的な英語教室や「秘密の他のこと」に使うからダメとはねつけている。
食事、家事、買い物、掃除、介護、職場…‥と妻は体がいくつあっても足りない。夜泣きするのでイライラが募るばかり。しかし彼女には学校の同僚との浮気、相手とハレンチなセックスをしたり、クスリをやったりして少しの時間過ごすのが息抜きだった。
そんな中、妻の全てを知ったような脅迫電話がかかってきたり、自家用車のワイパーに手紙が挟まれていたりする様になって……。

家庭内は台風並みのごちゃごちゃ揉め事だらけ。脅迫は拍車がかかり、学校も首。だけど解決なしで終わる。でもつまらないわけではなくて、これからどうするのかとちょっと心配になってしまう映画。問題を抱える家族がそう簡単に解決しない現実を見せてくれたのかもしれない。