🎬『ぜんぶ、ボクのせい』松本優作監督、脚本/121分
児童養護施設で母親(松本まりか)の迎えに来るのを待ちながらじっと我慢して過ごしていた優太(白鳥晴都)は、施設の事務所に無造作に置いてあった資料から母親の居所を知る。
その事務所から数万円を盗んで逃げ出した優太は母に会うため施設を逃げ出した。電車に乗ってたどり着いた家では母親が涙ながらに成長した優太を喜んだが、同居する男に遠慮してか、隠れて施設に連絡をされてしまった。
だが、訪ねて来た女性職員を振り切って逃げた優太は、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人は わずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。
そこに、裕福な家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)も顔見知りになって……。
最後まで緊張感が途切れることがなかった。特にオダギリジョーのホームレス姿が妙に板についていて、言うことも面白いし、飄々とした様子も良かった。
ただ、施設を飛び出して来た設定にしては、施設側の対応に疑問が残った。行方不明の子の親元にすぐに連絡して、その周りを探し回ると思う。たとえ探し回ることが出来なくとも、母親の連絡があって、迎えに行く時、女性1人ではまずいはず。2人以上で来るべきだと思った。
2人で来ても振り切って逃げることはできるから、ストーリーを変える必要がないので、ここは2人以上でやるべきだった。
細かい点でグダグダ言ってるミッキーだが「社会の仕組み」からはずれていると「現実」を描こうとしている作品のレベルが落ちると思う。
2022年08月11日
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