DVD『デタッチメント』トニー・ケイ監督/アメリカ/97分/2011年
英文学の臨時教師として公立高校(底辺高)に赴任したヘンリー(エイドリアン・ブロディ)は、生徒や学校と距離をとって仕事をしようと決めていたが、弱者である子供たちを見捨てることが出来ず、いつの間にか手を差し伸べていた。
ある日、その高校とは別の子で、売春や麻薬でその日暮らしをしている少女と知り合い、放ってはおけずに成り行きで同居生活をすることになって……。

経営状態の悪い公立高校の女性校長、家族に無視され続けている同僚教師、いき遅れの女教師、それに複雑な事情が絡んだ生徒と家族。
それぞれの立場で学校で起きていること以外に、私生活もちゃんと描かれていた。
★監督さんの作品『アメリカン・ヒストリーX』は憎しみの連鎖を象徴していたが、『デタッチメント』は教育者としての立場から成長していく若者の幸せを願う連鎖だと感じた。