購入できるのは8月7日(日)23:59まで、視聴可能期間は購入後72時間。最大8月10日(水)まで可能。
例 8月7日(日)12:00に購入の場合は、8月10日(水)12:00まで視聴可能。
全12作品は映画祭の期間限定で上映の権利を得ました。この映画祭が終わると、残念ながら大半の作品は二度と見ることができないと思われます。
少しでも気になる作品がありましたら、一期一会の出会いをお楽しみにされてみてはいかがでしょうか。
イタリア映画祭2022オンライン上映↓↓
https://www.asahi.com/italia/2022/online.html
🎬『どうってことないさ』エドアルド・レオ 監督/105分/2016年
ミラノで暮らすフリーITエンジニアのクラウディオ(エドアルド・レオ)と、非常勤で数学を教えている妻・アンナ(アンナ・フォリエッタ/知的な美人さん)は、そろそろ子どもがほしいと思っていたが、金銭的に不安で決心できない日々を送っていた。
そこで、クラウディオは自分の仕事に出資してくれる人をパソコンのサイトを通じて呼び掛けたが、お金も集まらなくて不発に終わった。
自棄になった2人は酔っぱらい「出資してくれたら僕たちの子作り実況を投稿するぞ〜」と言っている様子を動画サイトにふざけて投稿してしまう。
翌日、酔いが覚めて、パソコンを見ると、瞬く間に動画は広まっていて、お金も集まり始めた。

若い2人はこんなに世間を騒がすとは思ってもみなかったが、当然、妻は学校を首になってしまう。
その時の同僚との会話で「3人目を妊娠したから1年間有給で休むわ」と言っている教師がいた。それを聞いてミッキーは『マイケル・ムーア監督の 世界侵略のススメ』を思い出した。そこでは「イタリアの有給が年に8週間」もあると言っていた。だから有給出産休暇が1年間は嘘ではない。
しかし、アンナは正規教師でないのでその恩恵にはあたらない。ネット炎上してアタフタする流れには、非正規労働者の悲哀もたっぷり盛り込まれていた。
🎬『南部のささやかな商売』ロッコ・パパレオ監督、脚本、出演/103分/2013年
コスタンティーノ(ロッコ・パパレオ)は神父だったが女性関係のいざこざで神父をやめて南部の故郷に戻ってきた50歳の男。聖職の道を外した息子を母ステッラ(ジュリアーナ・ロヨディチェ)は世間の恥さらしと激怒して、自分の持ち物で長い間打ち捨てていた灯台に一人で住むように言う。
彼は少しずつ片付けながら、一人のんびり暮らそうするが、ワケアリの人々が集まってきて…。
監督さんは喜劇役者で、音楽家でもある方。
ひょんなことでぞろぞろと集まってくるのは、妻(コスタンティーノの実妹)に逃げられて失意の義弟アルトゥーロ(リッカルド・スカマルチョ)、元売春婦マニョーリア(バルボラ・ボブローヴァ)、雨漏りを直す工事人、サーカスの一団という一風変わった共同生活が始まるのだ。
ワケアリだけど悪人はいない。 揉め事はあっても、そこはイタリア、誰かが仲立ちすれば何とかおさまる。
そんな彼らの灯台の暮らしが「ここをホテルにしよう!」と一致協力する。素敵な音楽、芸術(大道芸も)を散りばめて観せてくれた。