2022年07月26日

オンラインで SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022(6)短編作品より『しかし、それは起きた。』『似ている』『ウィーアーデッド』

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🎬『しかし、それは起きた。』吹田祐一監督/15分/日本初上映

とある女子高の女教師は、自身の家に閉じこもりの子がいて、担任クラスでは、生徒が屋上から飛び降り自殺、いじめの張本人2人は「いじめていました」とはっきりと言う。


女性ばかりで陰鬱な表情、加害者2人は反省の色もなく(本心はわからないが、言っても無駄と口を閉じているのかもしれない)、ピアノ連弾で「別れの曲」を弾いている。被害者の母親は事故死ということにしてくれと頼んでいた。

教師は家に帰り作っておいた弁当が手付かずのままを見て……。

子を失った親の悲しみが尾を引いて、たまらない気持ちになった。

🎬『似ている』木村輝一郎監督/25分/世界初上映

世界的に有名な広告の賞を受賞したデザイナーの田中は、テレビインタビューを受けるなどして、有頂天になっていた。

そこに同じ美大を出た友人の有作が入社面積にやってきた。有作が自分の作品を見せようと鞄から出すと入れたはずのない作品が出てきて……。


入れたはずのない「作品」を見た会社面接担当はそれを見て驚愕する。華々しく賞をもらったデザインに酷似していたのだ。

世界的に有名だから後にはひけない。なんとか穏便にと、早速、田中は有作の自宅アパートを訪ねる。そこには臨月近い妻がいて……皆、妻の算段でデザインが盗用されたのがバレるという話。

最後「死」で締めくくるのはいいのか、悪いのか判断に苦しむ。

🎬『ウィーアーデッド』野呂悠輔監督/54分/世界初上映

売れない芸人レイジは、会社勤めのナナセと同棲している。だが彼の無駄遣いなどでナナセから注意を受けるとイラつく彼は、別れを切り出す。

ナナセは新しく入ってきた会社のアルバイトの若い男シュンに口説かれたので、軽い気持ちで付き合うが、一線を越えるような気持ちにはならなかった。


レイジ、ナナセ、シュンは背も高く顔も悪くない。だから「この状況で固まりたくない」という「奥底の心理」があるのだろう。ミッキーに言わせれば、ほぼ今のままの人生で「デッド」に向かうと思うが……。

最後の決断でナナセが「イエス」と言ったのが悔やまれる。

★ナナセの同僚先輩女性の存在感が◎
posted by ミッキー at 10:10| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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