2022年07月17日

第30回レインボー・リール東京〜東京国際L&G映画祭〜(1)『アグネスを語ること』『大いなる自由』

昨日からレインボーリール東京レズビアン&ゲイ映画祭に来ている。3年ぶりの渋谷表参道のスパイラルホールだ。

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コロナの第7派も気になるが、名古屋にいても同じことと思って上京して来た。続きで埼玉・川口スキップシティ映画祭は伊豆高原でゆっくりオンラインを見る予定。

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🎬『アグネスを語ること』チェイス・ジョイント監督/カナダ、アメリカ/75分/日本初上映

1958年に、ジェンダーに関するUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の研究に参加したトランス女性のアグネス。彼女の存在は最近まで「例外な事例」と思われてきたが、2017年に他の参加者の記録が発見される。その中の数人の資料を基に、現在のトランスジェンダーたちが演じているドキュメンタリー。

本作は、その記録の内容を トランスジェンダーの文化人が再現することで、トランスの歴史とその語られ方について再考を迫るドキュメンタリー。

『ノー・オーディナリー・マン』(第29回上映・シネマジャーナル105号に掲載)チェイス・ジョイント監督の新作。

約60年以上前にジェンダーに関する研究や当事者たちのインタビューなどがあったとはさすがアメリカだ。そんな時代にアグネスは進んで研究に参加。お偉い教授たちの価値ある存在を利用して超有名人に。他の当事者たちも個性豊かで「自分の性について黙っている」時代に堂々と考えを述べていた。

編集に問題があって混乱したが史実として観ておくべきドキュメンタリーだった。

🎬『大いなる自由』セバスティアン・マイゼ監督/オーストリア、ドイツ/116分/日本初上映

戦後のドイツ。刑法175条によって同性愛が禁止されている中、ハンス(フランツ・ロゴフスキ)は刑務所へと送られる。ハンスは愛する自由を刑務所で探し求めていくが……、。

刑務所内はほぼモノクロ。タバコは自由に吸っているし、収容されている輩もけっこう我がもの顔でのさばっている。少し性的に生々しいシーンはあるが、難は「戦後のドイツ」の空気感はなかったこと。

★第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した本作は、世界各国の映画祭で上映され話題を呼んだ。


posted by ミッキー at 00:01| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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