今日、この映画を見てロビーに出ると誰かが「◯◯が撃たれてね」と言う言葉が聞こえてきたが、映画の感想かストーリーのことかと次の映画館に急いだ。その途中でラインでシドニーの娘から安倍前総理の事件を知った。その後お亡くなりになったニュースに漠然とした「不安感」に襲われた。
🎬『神々の山嶺(いただき)』パトリック・インバート監督/フランス、ルクセンブルク/94分/ミッドランドスクエアシネマにて
記録上に残るエベレストの初登頂は1953年。しかしイギリス人登山家のジョージ・マロリーが1924年6月にエベレストの山頂付近で消息を絶っていることから、マロリーが初登頂を成し遂げていたのではないかとも思われていた。
そんな時、取材でネパール・カトマンズにいた雑誌カメラマンの深町誠は、土地の男から「マロリーの遺品であるカメラ」を買わないかと持ちかけられるが胡散臭く思い断った。が、すぐその後に、長い間消息がわからなかった孤高の登山家・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラをその男から奪っていく姿を目撃する。
羽生を見つけ出し、マロリーの謎を突き止めようと考えた深町は、羽生を追い始めるが、尋常ならざる執念で危険な山に挑み続ける羽生という男の人間性に次第に魅了されていく。
原作は夢枕獏の小説。それを谷口ジローが漫画化した山岳コミック「神々の山嶺」を、フランスでアニメーション映画化。第47回セザール賞でアニメーション映画賞を受賞した。
初日3回目の上映で観た。アニメで登山映画を作るとはなんだかお手軽……などと思っていたが、人間ドラマとしての要素が半分以上占めているので、こういうのも有りと思った。途中でアニメ云々のことは頭からすっぽりと抜けた。
ただ音楽がストーリーを先走って「あおっている」と感じた(あ、これはアニメなんだと感じる)部分が2ヶ所あったのが残念だった。
2022年07月08日
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