🎬『オフィサー・アンド・スパイ』ロマン・ポランスキー監督、脚本/フランス、イタリア/131分
1894年。フランス陸軍に所属するユダヤ人のドレフュス中尉(ルイ・ガレル)がドイツ軍に軍事機密を流したスパイ容疑で逮捕された。彼は兵士や市民が見つめる中で、勲章をむしり取られる屈辱を味わい孤島ディアブル「悪魔の島」に送られた。
その後を受けて、諜報局長となったピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、ドレフュスの無実を示す衝撃的な証拠を発見。真実に迫ろうとするピカールだったが、信頼をうしなうことを恐れた軍は、筆跡の鑑定家ベルティヨン(マチュー・アマルリック)や部下のアンリ少佐(グレゴリー・ガドゥボワ)らを使って、ピカールたちを妨害してきて……。
ポランスキー監督といえば『ローズマリーの赤ちゃん』『戦場のピアニスト』『ゴーストライター』とサスペンスに富んだ作品が多いが、新作はグイグイと真実に迫る重厚な作りで、それも有名なドレフェス事件の闇の深さを教えてくれた。
ドレフェス中尉を援護する中にエミール・ゾラがいたことは知らなかったので勉強にもなった。
★悪巧みするピカールの部下アンリ役の方は『キャメラを止めるな!』で酔っ払ってゲロを吐く男をやっていて適役だった。
2022年06月03日
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