2022年05月26日

安住の場所は遠く6月10日公開『FLEE フリー』

🎬『FLEE フリー』ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督/デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フランス/89分/6月10日より新宿バルト9、名古屋栄伏見ミリオン座他にて全国ロードショー公開

アフガニスタンで生まれ育ったアミンは、幼い頃に父親がタリバンに連行された。面会は叶ったが3ヶ月後には居なくなってしまった。その後、やつれ切った母親と姉2人、下の兄と自分の5人家族は命がけで年月をずらして祖国を脱出した。


家族は離れ離れになり、数年後たった一人でデンマークへ亡命した彼は、勉学に勤しんで30代半ばには研究者として成功する。同性の恋人と家を買って一緒に暮らすまでになったが、
20年以上も抱え続けていた過酷な半生を、親友である映画監督の前で、静かにゆっくり語り始める。

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20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿をとらえたドキュメンタリー。

これを観て、北朝鮮強制収容所の過酷な環境で生きていく家族の姿を描いた清水ハン栄治監督の長編アニメーション『トゥルーノース』を思い出した。

『FLEE フリー』もアニメだからこそ描くことができる過酷な現実を見せてくれた。

アニメ部分、実際のニュース映像などが上手く使われていたし、アニメーション監督のケネス・ラデケアさんの絵柄がとても良かった。

★主人公をはじめ、周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、アカデミー賞で史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした。またアヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を受賞している。
★監督さん自身も迫害から逃れるために、ロシアを離れたユダヤ系移民の方。

posted by ミッキー at 10:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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