今日の正午から始まる「花開くコリア・アニメーション2022+アジア」を全部見る予定。2000円で1週間ずっといつでも何回でも見られる。
詳しくは https://anikr.com/2022/ まで。
★『青い巨人』ノ・ギョンム監督/約7分
体の大きな青い色の男は狭い家の中では身動きもままならず、思いきって外に飛び出す。自然の山や森、そして遠くに光を放つ宝石のようなものを見つけて取ろうとするが、自然の中では「巨人」ではなくなり「小人」にいつの間にかいろんな動物たちに狙われてしまう。安住の地はやはり元の小さな自分の家と気付く。
★『海の上の星』チャン・スンウク監督/6分と少し
二人の子どもとお母さん。雨がひどく降ってきた。雨漏りがひどくなり管理人さんに修理をお願いするが、水はどんどん浸水。
流されていく親子、岩の上に取り残されるが……、いつの間にかシロクマの親子に変わっていた。あ、これはシロクマの危機を知らせたかったアニメと気付いた。音楽、アングル、色合いが素晴らしく、最後のSOSの文字も効果的に使われていた。訴える力は大きい。
★『鱗』オ・イスル監督/韓国、イギリス/3分と少し
海から魚をつかまえて金魚鉢に入れた。いつも見つめていた少女はいつの間にか自分の体にぽつんぽつんとウロコが光るようになって……。輪郭や表情がわあわとした絵柄で、水の中や魚の世界を優しく描いていた。
★『乾電池パパ』チョン・スンベ監督/6分20秒
乾電池は家庭のいろんなところで大活躍。子どものおもちゃ、テレビやエアコンのリモコン等々。乾電池パパは人間家族と川にピクニックにいくが雨が降って岩に孤立してしまう。水にぬれてしまった乾電池パパは、一生懸命頑張って光を放ったので、無事救出bされた。
久しぶりに乾電池パパは休暇をもらって家に帰ると小さくてかわいい「乾電池っ子」がわらわらと集まってきて、今日一日の疲れがふっとんでいく乾電池パパだった。手作りの乾電池が温かみがあった。
★『肉食もやし』ソ・セロム監督/約4分半
女声の解説が機械的な奇妙さがあって面白かった。ちょっと気持ち悪いもやし。まるで化け物ようでゾッとした。
★『フローティング・メモリーズ』オク・セヨン監督/4分と少し
音楽と実験的な映像に釘付けされた。新しい才能のアニメ作家!
★『ボリよ』ミン・ソンア監督/韓国、フランス/17分と少し
7歳の少女ボリの退屈な一日になるはずだったが、この一日は牛と一緒に散歩に出かけたが、うとうとしているうちにいなくなってしまったり、川に溺れかけたりと大変な日になってしまった。しょんぼり家に帰ると牛はちゃんと先に帰っていた。畑仕事から帰ってきたお母さんに「ボリは、食べる時間になると帰ってくるね」とわらわれて……。幸せな気分になった。田園風景が素晴らしく、動いてないように思う「麦の穂や草」がちょっとだけ一部が動いていて芸が細かい。
★『May・JEJU・Day』 カン・ヒジン監督/約14分
「済州島虐殺 四・三事件」を実際のフィルムも使い音声は事件を体験した方々で作られている。6月公開の『スープとイデオロギー』(家族の国、ディア・ピョンヤンのヤン・ヨンヒ監督作品)と重なった。
★ 『夜行バス』シェ・ウェンミン監督/台湾/20分
夜中に走る乗り合いバス。そこで若い女性のネックレスが盗まれた。犯人はすぐわかるが、その男をはめようとした陰謀があって……。20分でもウーンと楽しませてくれたホラー!ストーリー展開に無理がなかった。
一つか二つ見ようかと思っていらっしゃる方はこれは絶対外さないで! どのアニメも力作揃いだがミッキーおすすめは『海の上の星』『May・JEJU・Day』』『夜行バス』の3作品。
2022年05月18日
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