起きたら主役の女優さんがミア・ワシコウスカさんに変わっていた。後からわかったがこれは「こういう映画を作りたい」という空想部分らしい。最後の方もまたうとうとしたので、1100(会員値段)円で寝に入ったようなものだ。
Netflix『コップ・ムービー』アロンソ・ルイスパラシオ監督、脚本/メキシコ/107分/2021年
これ、珍しい構成の「ドキュメンタリー」。メキシコの警官たちの行動を追っているドキュメンタリー(?)

最初は女警官が駆けつけた先は妊婦さんが苦しんでいる家で「パトカーを呼んだわけではない、救急車を呼んだんだ」と家の主に急かされて、無線でパトカーを要請するが「ここは救急車の管轄外だから○○に電話しろ」と言われる。もう出産が始まりそうなので、家に入りピニール手袋をして「私は予備知識がないけど出産させるけどいいですか」と承諾をとってなんとか無事に赤ん坊を産ませた。
警官のドキュメンタリーでも、ここまでバッチリ出産シーン撮らすか?とちょっと疑問に思ったが、ミッキーはドキュメンタリーと信じて見ていたから、疑問はすぐに消えた。
しかし、違う場面で、警官3人(男2人、女1人)がパトカーで警ら中に、ちょっとスピード出しすぎの車を見て「腹が減ったから食事代を調達してくる」と言って、パトカーを降りて車を止まらせて、何とか言ってお金を出させて「これでは足りない」とやり取りしていたら、車の男が発泡。撃たれて怪我をした警官を救急車も呼ばずパトカーで直接病院に運んでいく。
そこでお金をせびるとこをメキシコ警官ドキュメンタリーとして出すか?と疑問は大きくなった。現実とフィクションを行きつ戻りつして描かれていた。そう、わかって再度みると上手く構成された作品。
★2021年・第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。芸術貢献賞(銀熊賞)受賞。