ゲイやトランスジェンダーであることが「悪」であるチェチェンでは、逮捕や拷問、殺害の恐怖に怯え、息を潜めて暮らしている。世界に抗議の声をあげるには情報が少なく、ロシア政府からの対応もない。
ロシアLGBTネットワークやモスクワLGBT+イニシアティブコミュニティセンターの活動家たちは秘密裏にネットワークを駆使し、彼らが直面する困難をゲリラ撮影の手法で記録したドキュメンタリー。

東京、大阪より2ヶ月遅れで名古屋で公開された。だが、今のロシアのやり方とリンクすることが描かれているので2ヶ月遅れがいいタイミングと思う。
チェチェンの首長が「チェチェンにはゲイはいない!」とはっきり言っている。
チェチェンの高官の娘はレズビアンで、叔父から「父親には内緒にしてやるから」と体を要求されていて、父親にわかれば殺されると言っていた。(その若い女性は行方不明)
驚くことばかりで、時には目を背けたくなる場面もあるが、見なければいけないし、知らなければならないドキュメンタリーだった。