唯一無二の個性と独創性を貫く信念について、御歳90のボテロ本人と波乱万丈の人生を一緒に歩いてきたファミリーが語りつくすドキュメンタリー。
ミッキーも一枚持っている!と言っても絵はがきだ。

どこもかしこも綿を入れたようにふくらんでいて、ユーモアや豊かさを醸し出している。そんな作品ばかりと思い込んでいたら、このドキュメンタリーをみてハッとなった。拷問の痛み、圧政の怖さ、貧しさの極みなどを見ることができた。
南米のピカソと呼ばれているが方や鋭角、こちらはふくよかな曲線だ。
幼い時の貧しい生活の中で絵を描き続けてきた90年の人生をご本人の口から穏やかに淡々と語る。その表情からは過去の悲劇など、感じることはできなかった。
★4月29日から26年ぶりとなる大規模展『ボテロ展 ふくよかな魔法』が、Bunkamuraザ・ミュージアムなど全国3ヶ所を巡回する。
