2022年04月08日

4月8日公開映画(1)『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』

🎬『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』フィリッポ・メネゲッティ監督、脚本/フランス、ルクセンブルク、ベルギー/95分

南仏モンペリエに建つ眺めの良いアパートの最上階の向かい合う部屋を行き来して暮らすニナ(バルバラ・スコバ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュバリエ)は表向きは仲の良い隣人だが、実際は長年愛し合う恋人同士。

マドレーヌは夫を亡くし、娘、息子は独立、穏やかに暮らしている。2人は部屋を売ったお金でローマへ移住する計画を立てていたが、マドレーヌは子どもたちに真実を伝えられずにいた。

そんな中、マドレーヌに悲劇が襲い、2人は会うことも話すことも難しい状態になって……。

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最初のシーンは幼い少女ふたりがかくれんぼしていて、ふいに一人がいなくなる……。ちょっと意味がわからなかったが、大切な人を「失う」暗示だろうか。

このところ、LGBTQの方が登場なしの作品を見つけるのが難しいほど、映画に溢れている。だか老齢期の作品は、最近では去年のレインボーリール映画祭で上映された香港映画の『叔・叔(スク・スク)』ぐらい。

同じ自宅アパートのお隣に住まいを構えて、ふたりしてアパートを売ってローマに引っ越しようと話がまとまったが、娘、息子、孫がいるマドレーヌはなかなか言い出せない。『叔・叔』も老齢男同士だが同じ問題があった。若いならともかく、年寄りは今までのしがらみがあってうまくは行かない。

だが、このマドレーヌにアクシデントが起こり、ニナは「お隣に住む母の親友だけど、おせっかいが過ぎるおばさん」と遠ざけられてしまう。

あ〜、ここからは映画館でご覧いただきたい。

★今住んでいるところもいいところなのに……なぜ大都会ローマに引っ越ししたいかな。
★ 監督は本作が長編デビューとなるフィリッポ・メネゲッティ。2021年・第46回セザール賞で新人監督賞を受賞。
posted by ミッキー at 09:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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