警察の爆弾処理班に所属する夫と4歳の息子とロンドンで平凡に暮らす若い母親(ミシェル・ウィリアムズ)は、 ある日、新聞記者のジャスパー(ユアン・マクレガー)に声を掛けられた。欲望のままに関係を持ってしまう。
その後、二人は再び密会するが、その最中に夫と息子が爆破テロ事件に巻き込まれてしまい……。

皮肉な運命だ。サッカーの試合に行く夫と息子を見送って、自分は部屋でその試合をのんびり見ていようと、うちに戻りかけた時、ジャスパーに会う。彼も試合を見に行くはずだったが、女と密会してテロにあわず命拾いする。
警察官の夫のあの冷たい態度は、仕事で神経がピリピリしているだけじゃないみたいな嫌な感じだった。彼女は体の交わりもない夫婦関係に落胆や失望を感じていたはず。夫からの優しい眼差しさえも感じなくなっていたのだろう。
テロとか警察のやり方なども大きなテーマかもしれないが、彼女の寂しさ、苦しさの方に目がいってしまった。
★10年以上前の作品。ミシェル・ウィリアムズの美しさがまばゆかった。