複雑な生い立ちの貞子(春川ますみ)は図書館員の夫(西村晃)と今だに内縁関係のままで、一人息子は夫の母の養子になっていて、日々の暮らしは女中扱いされていた。
子は姑の家に泊まり、夫も出張の晩に強盗(露口茂)が入り、犯されてしまう。死のうとしたり、夫に打ち明けようと思ったが、子どもと別れるのが辛く、このまま忘れてしまおうとするが、強盗の男は再び貞子の前に姿を現して……。

見たような気になっていたが、Netflixでやっていたので見たら、初めての作品だった。150分、あっという間だった。
ほとんど雪が降るシーンや雹が降っている場面で寒々としているのが、それが虐げられている女の気持ちを表しているように思えた。
陰々滅々とした女性蔑視のストーリーだが、最後には夫も歩み寄って、貞子の選択に希望があったので救われた。
★Netflixも昔の日本映画をたくさん入れてくれた(先月は『無法松の一生』もあった)ので、楽しみが増えた。