2022年03月08日

宇宙船で育った子らは 3月25日公開『ヴォイジャー』

🎬『ヴォイジャー』ニール・バーガー監督、脚本/アメリカ、チェコ、ルーマニア、イギリス/108分/3月25日よりグランドシネマサンシャイン池袋、名古屋名演小劇場他にて全国ロードショー公開。

地球温暖化による飢饉が人類を襲うことが予測されるために、居住可能な新しい惑星への探査隊の派遣計画が進められていた。

航行期間86年という長期なので、訓練を受けた30人の同じぐらいの年齢の子どもたちが船内で成長して、l子孫を残し彼らの「孫の世代」が惑星に到達するという。

始めは子どもたちだけで行くはずだったが、不安に思った教官リチャード(コリン・ファレル)は運命を共にすることを願い出た。

子どもたちは教官のリチャードに従順に従い、航行は順調かに思えたが、10 年の時が流れ、毎日飲む薬によって人間としての欲望が抑制されていることを知ったクリストファーとザック(タイ・シェリダンとフィオン・ホワイトヘッド)は、そのことでリチャードに反発するようになる……。

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宇宙船という閉ざされた空間で成長していく若者たちの狂乱を描いたSFドラマ。設定として興味深い話だが、突っ込みどころも多い。

86年もかかるのに、子どもらだけで宇宙船に乗せるなどとんでもないし、30人がほぼ同年齢なら先行き目的地に着いたとしても「先細り」だ。

その30人の中には結婚したがらない輩もいるはずだから、30人設定や子どもたちだけではダメだ、と希望して乗り込んだリチャードのような存在が他にいないと無理。

閉塞感漂う「今」に、どれだけ観客を呼び込めるか、呼び込める要因はセラを演じるリリー=ローズ・デップ、ただ一人にかかっていそうだ。演技力向上、知性的な物言いにも感心した。
posted by ミッキー at 21:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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