2022年03月01日

恒例・3月1日発表 2021年ベスト5〜10

2021年に見たDVDの「ベスト5」読者・東京・井上弘章

療養のための病院生活も「板」について来ました。もっぱらDVDで映画を楽しんでいます。元気な時にたくさ〜ん映画館や映画祭を観ていたので、自分で言うのも何ですが「下地」はできていると思っています。シネマジャーナルさんの年1回の発刊(今度は105号ですね)を首を長くして待っております。

@『恐怖の報酬』アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、脚色/フランス/1952年

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ある油田で爆発が起き、消火にニトログリセリンが必要になって、報酬目当てで、運転手4人、2台のトラックに積み消火に向かう。

道中で、数々の困難に合い運転手も亡くなる。ただ1人、無事到着した男(イブ・モンタン!)は高額の金を手にする。だが得意満面で帰路につく途中、不注意から道をはみ出して崖に車もろとも落ちてしまう。

生と死、これほど明確な作品はめずらしい。

A『紙の月』吉田大八監督/126分/2014年

宮沢りえ演じる「美しい銀行員」が集金した金を横領する。ラストもやさしく描いている。彼女は次の世界で何をするのでしょうか。

B『ダウンタウンヒーローズ』山田洋次監督、脚本/120分/1988年

松山高校3年の男子生徒は皆「サッチャン」にあこがれている。中でも「こうすけ」は下駄のはなおが切れ、彼女に直してもらいことさら彼女に深い思いをよせている。

文化祭で彼女が演劇に出演いる。文化祭が終わり卒業。こうすけは大学に進む、その後10年続いた彼女との関係。しかし結ばれなかった。「こうすけ」、彼はは脚本家になった。

C『おとうと』山田洋次監督、脚本/126分/2010年

おとうとは何かと騒ぎを起こす。姉の子・小春の結婚式でさわぎ、式をだいなしにしてしまう。しかし、姉にはさわぐ理由がわかっていた。おとうとは肺がん末期で身寄りのない人が収用される施設に入っていたことを警察から受けていたのだ。彼は自分の死亡する日を4月7日と予言する。日ごとに体力が落ちていった。

姉(吉永小百合)のおとうと(笑福亭鶴瓶)に接する態度や二人の会話がすばらしかった。


D『愛と希望の街』大島渚監督/62分/1959年

中学3年の少年は鳩を売って、その代金は生活費にしている。母は靴磨きで生計を維持している。彼は中学卒業後は職に就きたいと思っていたが母は進学を希望していた。

担任の教師も職に就くことを進め、入社試験を受けさせるが結果は不採用。

貧しい者と富める者の格差は歴然としている。今、彼は小さな工場で働き、母と妹を支えている。

この作品で「鳩」は何を意味しているのでしょう。大島映画の原点といえる作品。
posted by ミッキー at 10:09| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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