🎬『弟とアンドロイドと僕』阪本順治監督、脚本/94分/伏見ミリオン座にて
主人公の桐生薫(豊川悦司)は、孤独なロボット工学者。大学で教えているが内容がえらく高度な?ために学生の評判は良くない。学科長がたびたび注意を勧告するが、彼はやり方を変えることはなかった。
薫は子どもの頃からずっと、自分が存在している実感を抱けないまま生きてきた。そんな不安を打ち消すため、亡き実母が遺した古い洋館で、「もう一人の自分」として、自分そっくりのアンドロイド作りに没頭していた。
そんなある日、病身の父の世話をする後妻の息子(安藤政信/薫とは異母兄弟)が桐生のもとに訪れる。
どちらかというと期待していたのは同じ公開日の中国映画『こんにちは、私のお母さん』だったが、イクパクトは日本映画のこちらが印象深く緊張感がとぎれなかった。と、いって、すべてわかったわけではないもどかしさがあった。
薫は実際にどうやって人体を作ったか、なぜ中学生ぐらいの少女は産婦人科に行ったが、あまり映画内容に踏み込んでこないので必要だった登場人物だったのか、薫の母親の家なのに異母弟が「売って金をくれ」とか「権利書を見せてくれ」などいう権利があるのか、等々、理解できない部分があった。
しかし、今までの阪本監督作品にはないものだったので、意表をつかれた。
★明日はアニメ映画ベストテン
2022年01月07日
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