それより、気になっているのは今年最後の映画を何にするかだ。今日は今池シネマテークで3本観る予定だが、いいなぁと思った作品で今年打ち上げにするつもりだ。
🎬『ズズさん 昭和の家事と家族の物語』大墻敦(オガキアツシ)監督/86分
東京都内の住宅地の一角(小石川付近)に、終戦直後に建てられた小さな家。そこには役所勤めの主人、専業主婦の妻・小泉スズと4人の子どもたちが暮らしていた。小泉一家が体験した関東大震災、建物疎開、学童疎開、そして1945年5月29日の横浜大空襲など、戦中戦後に撮影されたニュース映像、写真、が写されていく。
証言するのはスズさんの長女・和子さん。炊事・洗濯・裁縫などのスズさんの日常を記録した貴重なフィルムも見せてくれた。

懐かしい気持ちになった。ミッキーの母の手仕事の様子が思い出された。タライでの洗濯、絞る時に持たされた布の感覚、針仕事の横で居眠りした記憶、毛糸を巻くのに両手を差し出した記憶、正月の準備、いったいいつ寝ているのだろう、お母さんの楽しみはなんだろう、とぼんやり考えていたこと等々。
この作品は若い人に観ていただきたいなぁと思った。
★こしあんのおはぎの場面では生唾が出てしまった。