昨日、退院お見舞いにお花でもと思って近所の花屋さんに行ったら閉店していて、ちょっと離れたお店は焼き鳥専門店になっていた。
デパートやホテルの花屋はお高いし、かといってスーパーは値段がバッチリついてひと束ごとになっているので困った。考えてみたらコロナ始まってから一回も花屋に行っていないことに気づいた。
世の中、花など見向きもできなかった……そんなだから町の花屋さんは無くなったのだと気落ちしてしまった。
🎬『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』マルー・ライマン監督、脚本/デンマーク/97分/12月24日より新宿シネマカリテ、伏見ミリオン座他にて全国順次ロードショー公開
デンマークの郊外で暮らす11歳の少女エマ(カヤ・トフト・ローホルト)は、地元のサッカークラブに所属している女の子。父のトマス(ミケル・ボー・フルスゴー)、母のヘレ(ニール・ランホルト)と、姉のカロリーネ(リーモア・ランテ)の4人で仲良く暮らしていた。
そんなある日、突然、両親から離婚すると告げられた。しかしもっと衝撃を受けたのは「パパが女性になりたい」ことだった。前から自分は女性なのではないかと感じていたトマスは、女性として生きる決意をして、既にホルモン治療を受けているという……。
感じやすい時期の2人の娘のことを考えると「少し急ぎすぎで、強引じゃないの?」と思った。
父親にはそれを待てない事情があったのか、夫婦で生活していて、子まで作った経緯が描かれてない。だから告白されて、離婚されて……そんな事を一度に聞かされた娘たちは戸惑うばかりだ。
そんなに日もたたないのに、娘のサッカーの試合を「女性」の姿で見に行ったり、部室に忘れ物を届けに来たり、もうカンベンして!と叫びたくなった。子の気持ちは考えなかったのか。
父親の行動はよくわかったが、離婚後、母親はどのような生活をしていたのかわからない部分があった。
だからってつまらない映画ではない。好奇の目でみる周りの人、意外と男性から女になることに関してもめていない親族、黙ってありのままを受け入れる人(サッカークラブの女性コーチ◎)がいて、日本ではこうは行くまい などと思いながら興味深く見ることができた。
★これは監督さんの初長編作品で、ご自身の実体験が基になっている。
2021年12月16日
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