ミッキーが老人だから気がつくのだろうか。こんなに老人人口が多いのに……と思っている。そこに行くと月曜日、火曜日に大枚叩いて見たオンラインのイタリア映画は、その点「ぬかり」なかった。
★イタリア名優列伝ちょいワル編を、全作5作品見たが最後に見た『あんなに愛しあったのに』は、男女の組み合わせや対人関係がのみ込めなかった。
一番良かったのは『スプレンドール』で、初公開の『交通整理のおまわりさん』『学校』はこんな機会がないと見られなかったので良い企画だ。
今回は「ちょいワル編」だったが「○○編」(悪女編とか偏屈お年寄り編…)と名付けてたくさんのイタリア映画を楽しめたら嬉しい。
まあ、映像時間は長くて2回、3回見られるが、初公開以外は千円か八百円がいいなぁ🎶
🎬『ヴォイス・オブ・ラブ』バレリー・ルメルシェ監督/フランス、カナダ/126分/12月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館にて先行ロードショー。12月31日より全国ロードショー公開
1960年代、カナダ。ケベック州に暮らす音楽好きな一家の14人目の末っ子として誕生したアリーヌは、5歳の時に人前で歌いはじめ、その並外れた歌唱力で町の話題を集める。
やがてアリーヌは歌手を夢見るようになり、母は娘の夢をかなえるため地元の有名音楽プロデューサー、ギィ=クロードにデモテープを送った。
それがきっかけで12歳にしてデビューを果たしたアリーヌは、すぐに天才少女としてもてはやされるように。しかしギィ=クロードは彼女を世界的な大歌手にするため、活動停止を決め、英語やダンスなどの訓練をさせた。

今、活躍なさっているセリーヌ・ディオンを演じることなど、誰もができることじゃない。
ヴァレリー・ルメルシェ監督さんは、そのセリーヌを幼い時からずっとお一人で演じ、歌も歌い……もう彼女の前にひれ伏すしかないミッキーだ。
ストーリー展開もいい、演出も脚本もいい。それに14番目のお子とはお母様の太っ腹に驚いたし、すっごい広い邸宅を建てて家の中で迷子になったり、プロポーズはアイスクリームの中に隠した指輪だったりと、極上の人生を歩んでいらっしゃったことが、なぜか自分のことのように嬉しかった。
歌姫の通る道である離婚、薬や酒に溺れる人生でなく、一心に夫、子どもらに愛情を注いだセリーヌ。大ファンになってしまった。