昨日岐阜から名古屋駅に戻って、目の前のミッドランドスクエアシネマでちょうどいい時間に、ダグ・リーマン監督の『カオス・ウォーキング』がやっていた。マッツ・ミケルセン目当てで観たが、設定はいいのにつまらなかった。自分の思っていることがノイズとなって外に出てしまう。それも男だけ……今の状況とノイズとそのノイズを相手に悟られないように頭で他ごとを考えるのを追っていくのに疲れてきて、消化不良になってしまった。
🎬『パーフェクト・ケア』J・ブレイクソン監督、脚本/アメリカ/118分/ミッドランドスクエアシネマにて
30代のマーラの仕事は、身寄りがなくて判断力の衰えた高齢者を、守ったりケアしたりする法定後見人。多くの顧客を抱えていて裁判所からの信頼も厚いマーラだが、実は裏で医師や介護施設と結託して高齢者たちから資産を奪い取るという「悪徳」後見人だった。
同性パートナーのフランとともに順調にビジネスを進めるマーラだったが、新たに大金持ちの老婆ジェニファー(ダイアン・ウィースト)を標的にしたが……。
『ゴーン・ガール』の悪だくみ主婦のロザムンド・パイクさん。新作でも悪だくみ詐欺師!お金持ちの老人の法定後見人になって財産を奪い取る凄腕パイク、いや、マーラ。これほど肝がすわった悪女がぴったりな女優さんは他にいない。
要の裁判所に信用があるマーラは医師、施設経営者などと結託してお金儲けしている。こんなに簡単にことが進むはずはないとおもいながらもぐいぐいと引き込まれてしまった。
だけど悪どいマーラも、同性の恋人・フラン(エイザ・ゴンザレス)だけは真実の恋人で裏切りなしだった。
★ 第78回ゴールデングローブ賞で主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞したクライムサスペンス。コメディ要素はそうない。
2021年12月03日
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