シドニー娘夫婦から、日本映画祭オープニング『Hokusai』に行ってきたよとラインが来た。以下そのまま。
シドニーはここんとこずっと雨で、しかも電車が悪天候でノロノロ運転で、客入りわるいかもと思ったけどほぼ満員だったよ。本来は監督さんや主演の方がこられたりするけど、今回はビデオメッセージ。
田中泯さんの北斎が、あの有名な富士の絵を仕上げたときに、wow…って場内でドヨメキがあった。北斎って誰?というオージーでも、あの絵を見て、あの人か!とわかった瞬間だね。
若いころの柳楽・北斎、と田中泯・北斎とのギャップがなくてよかった。歳をとると身長縮むけどそこだけが言ってみればギャップかな。声とか、話し方とか、口の半開きとか、2人が繋がっていた。
青い色粉を持って雨の中踊るのは田中泯さんだからできたよね。泯さんだから、そのシーンをいれたのかな。
実際に摺師が版画絵におこしている手作業の刷り上がったところで、またwow…って会場が盛り上がってた。
エディもすごく感動していたよ。すすめてくれてありがとうね。
★娘夫婦は、日を変えて 相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜を見る予定だ。
🎬『ディア・エヴァン・ハンセン』スティーブン・チョボウスキー監督/アメリカ/138分/名古屋109シネマズにて
仕事が忙しい母親と2人暮らしで、学校に友達もいない高校生のエヴァン・ハンセン(ベン・プラット)は精神カウンセラーから自分宛の手紙を書くようにと言われて書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」を、いつも異常な行動をしたり暴力をふるったりする同級生のコナー(コルトン・ライアン)に持ち去られてしまう。
そのすぐ後に、コナーが自ら命を絶ったという悲報が届く。彼のポケットにあったエヴァンの手紙を見つけたコナーの両親は、息子とエヴァンが親友だったと思い込んでしまった。
悲しみに浸るコナーの両親をこれ以上苦しめたくないと、コナーとのありもしない交友関係を話すが……。
正直なところ『ワンダー 君は太陽』は好みの映画でなかったので新作も期待せずに観た。あ〜、やっぱり好きな作品ではなかった。
その場の雰囲気で、引っ込みがつかない嘘をついてしまったエヴァン・ハンセン、撤回するチャンスはあったはずだが、どんどん嘘が独り歩きしていくのでハラハラした。
でも救いは、ちょっと口やかましくて病院の仕事が忙しい母親の冷静な態度だ。このお母さんはコナーの両親から学費援助の話をきっぱり断っていた。息子に、母親のNO Thank You と言える力が少しでもあればこんな騒動にならなかったのに……。
嘘がばれた後も、そう痛手もなくほんわか?と終わっていたのが解せない。
★楽曲はよかったがほぼ歌う時に聴こえるはずの「息継ぎ」の息の音がカットされていたので、聴いているとこちらが息苦しくなった。全部ブレス音をつけて、とは言わないが歌が平板になるので少しは残してほしい。一番上手くブレス音も適当にあったのは母親のジュリアン・ムーアだった。
★これ東京国際映画祭のクロージング作品。今年のオープニングもクロージングも気に入らないものだった。
★『ユダヤ人の私』も観たが半分以上寝た。トホホだが、二回観る気になりそうもない。
2021年11月26日
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