2021年11月14日

水俣の地で、20年間記録する 11月27日公開『水俣曼荼羅』

昨日、いつもの喫茶店とマッサージに行って、さて今日はどれを観ようかとサクサクしていたら、岐阜のロイヤル劇場で『続・名もなく貧しく美しく 父と子』がかかっていたので行くことにした。すぐそばにシネックスという映画館があってちょっと見たら、なんと『由宇子の天秤』の春本監督トーク付き上映があったので、ロイヤル劇場に行く前にもう一度『由宇子〜』を観てからトークに参加した。岐阜新聞が月に一回ほど映画関係者を招いてやっているとのこと。

名古屋名物のきしめんパイとシネマジャーナル最新号を持参してシネックスに行った。春本監督はミッキーのことを覚えていてくたさり大感激❗️二回目の『由宇子〜』も緊張感を持ちながら観ることができた。

それからロイヤルの『続・名もなく貧しく美しく〜』は手話の字幕がぼやけていて見辛く途中でちょっと居眠り……、原泉さんのおばあちゃんがとても温かく、上手い役者さんと再確認した。

🎬『水俣曼荼羅』原一男監督/日本/369分/11月27日より渋谷シアター・イメージフォーラム他にて全国順次ロードショー公開

日本4大公害病のひとつである水俣病。補償問題は未だに解決していない。そんな現実に20年間にわたって撮り続けてきた原監督。水俣で生きる人々の人生を追っている。

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『ゆきゆきて、神軍』『ニッポン国VS泉南石綿村』『れいわ一揆』のドキュメンタリーの原一男監督が20年の歳月をかけて製作。6時間12分で描く水俣病についてのドキュメンタリー。第1部「病像論を糾す」第2部「時の堆積」第3部「悶え神」の全3部で構成される。


6時間の長編など今までの経験から何でもないと思っていた。ところが結構身に堪えた。

熊本県水俣の公害は日本ばかりではなく、写真家ユージン・スミス氏の作品で世界中に「ミナマタ」の名は広まった。一体、いつから始まったかと調べみたらミッキーの生まれる前1942年(昭和17年)と知った。この時はチッソの工場排水が原因で水俣病とは違うとされている。

それから1950年頃から猫が狂い死にするようになって、漁師たちはチッソに抗議をした。しかしこの一帯では、この大企業からの恩恵は大で「企業城下町」だったので、訴えは認められなかった。

原監督は息たえだえの一世代の水俣患者、その子どの二世代、そして胎内被害者の三世代と焦点をあてている。その映像に浮かび上がる水俣病患者たち現在を見て「まだまだ終わっていない」ことを突き付けられた。
posted by ミッキー at 08:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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