2021年11月07日

第34回東京国際映画祭(8)『名付けようのない踊り』『三度目の、正直』

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🎬『名付けようのない踊り』犬童一心監督、脚本、製作/114分/Nippon Cinema Now

舞踏家として、俳優さんとして世界的に活躍されている田中岷氏のドキュメンタリー。誕生から現在に至るまでを実録フィルム、アニメーション(山村浩二による)、インタビュー等々で魅せてくれた。

以前『ウミヒコヤマヒコマイヒコ』で身体の動きと停止状態に驚き、『ヤノマミ奥アマゾン・原始の森に生きる』のナレーションに身体を鍛えた人だけが持つ声に鳥肌がたった。

近寄りがたい雰囲気を持つ田中岷だが、一度舞台から離れると言葉は優しくお顔も柔らかくなり、ホッとさせてくれた。

🎬『三度目の、正直』野原位監督、脚本/112分/コンペティション

月島春(川村りら)はパートナーの宗一朗(田辺泰信)と彼の連れ子である娘・蘭と三人で暮らしていた。子ができない春は蘭を可愛がっていたが、蘭はカナダ留学に行ってしまった。寂しくなった春は宗一朗に里親として子どもを育てたいと言うが、彼からは「好きな人ができたから別れてほしい」と言われる。

一方、春の弟でラッパーの毅の妻・美香子は子育てをしながら不安定な気持ちを抱えながら家庭を支えていた。

そんな頃、春は公園で記憶を無くした青年と出会い……。


春の子育て願望は理解できなかったが、下手なラップがしょっちゅう流れる家庭やいちいち感想を求められる美香子のイライラは直に伝わって来た。

春はパートナーと別れて実家にまい戻るが、見知らぬ青年も連れてくる。一人暮らししていた祖母はいやがっていたし「元のように一人暮らし」をしたいと言う。このおばあちゃんが一番の演技者だった。

しかし、このおばあちゃんが育てた「春と宗一朗」だ。どうしてこうなっちゃうのか首をかしげてしまった。

★コンペティション入りするには描きかたが深みにはまりすぎで妙に重たくなっていた。
posted by ミッキー at 11:11| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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