1993年、イギリス郊外で家族7人で暮らす16歳のジョアンナ（ビーニー・フェルドスタイン）はちょっと太めだが想像力の塊で文才もある女の子。なんとかして退屈な日常から抜け出したいと、音楽情報誌「D＆ME」のライターに応募した彼女は、一人でロンドンの編集室に乗り込んで仕事を手に入れることに成功した。
だが取材で出会ったロックスターのジョン・カイトに夢中になり、冷静な記事を書けず大失敗……。
1990年代前半のUKロックシーンを舞台に、冴えない高校生から辛口音楽ライターに転身した少女の奮闘を描いた青春ドラマ。作家でコラムニストのキャトリン・モランの自伝的小説の映画化。
ジョアンナの恐れを知らない行動力と音楽評が小気味良く、面白い子だと編集部も興味を持ってくれた。そしてどんどん成功して行くのかと思いきや、この映画の中心はジョアンナの家族の物語だ。
見どころは適度は距離を保っている家族関係に尽きるが、個性的な衣装、部屋の設え、壁に貼った写真、小物など見ているだけでワクワクしてしまった。
