映画好きな親戚からDVDで何かいいもの教えてってメールがきたが、続編が公開されている『狐狼も血』や『ドント・ブリーズ』をお薦めしたら、題からして怖いから嫌だ!とはっきり言われた。それも今DVD屋さんにいるというから大慌てで『グランド・ジャーニー』と『2人のローマ教皇』があったらどうぞとメールしたら、しばらくして返信が来て、2つともなくて『フォードVSフェラーリ』が実話でいいと思って借りたよ……だって。
🎬『レリック 遺物』ナタリー・エリカ・ジェームズ監督、脚本オーストラリア、アメリカ89分名古屋センチュリーシネマにて
木々に囲まれた町に一人暮らししていた老母エドナ(ロビン・ネビン)が1週間姿が見えないという警察からの通報を受けて、娘ケイ(エミリー・モーティマー)とその娘(エドナの孫・ベラ・ヒースコート)が駆け付けて、家の中や回りの森を警察や近隣の人と探したが一向に見つけることは出来なかった。
もう諦めかけていた頃(多分1週間ほど経って)何もなかったかのように平然と戻って来たエドナ。いろいろ聞き出そうとするが……。
警官から最後に話したのはいつですかと聞かれて言葉につまった娘。年老いた母親を数ヵ月連絡も取らなかった自分を反省していた。
広い家は見た限りではきれいにしてあったが、寝室、納戸からは据えた臭いや至るところに張り紙がしてあった。
まあ、ここまでは想定どおりだが、エドナの妄想、妄言に振り回される娘と孫。
ボケるという経験はうすらボケはあっても完全にボケた経験はもちろんない。エドナは本ボケと思ってみると孫娘に指輪を手渡して笑顔で接している。正気の時もあって見ていて不思議な気分になる。
時折、家の内部からうめき声や妙な音が聞こえるが、これは娘も孫も聞いている。観ている観客も娘や孫がボケた老婆と古い家の物音で想像以上の恐怖を感じる、という初心者向けホラー。
2021年08月14日
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