🎬『SEOBOK ソボク』イ・ヨンジュ監督、脚本/韓国/114分/7月16日より新宿バルト9、名古屋ミッドランドスクエアシネマ他にて全国ロードショー公開
癌を患い余命宣告を受けた元•情報局員の男ギホン(コン•ユ)は、国家の超極秘プロジェクトで作られた人類初のクローン ソボク(パク•ボゴム)の護衛を自身の病気回復を条件に引き受けた。
だが、任務中にソボクを手に入れようとする組織の襲撃を受け、逃げる途中でギホンとソボクは2人きりになってしまう。2人は意思が通じないこともあって衝突しながらも、次第に歩み寄って行くが……。
永遠の命をもつクローンの少年を、守ることになった余命わずかな元情報局員の運命を描いた韓国SFサスペンスドラマ。
イ・ヨンジュ監督の『建築学概論』は題名からして取っ付きにいが、観てみると意外と柔らかい部分(人に対する愛とか情)が隠し味になっている。新作のソボクも題名は「なんだろう」と思わせるが、ソボク演じる無表情のパク•ボゴムの計り知れない能力、彼は世間に出たことがないために様々な「初めての経験」でギホンを右往左往させる一幕もあって、固いばかりのストーリー展開ではなかった。
最後は涙なしでは観られなかった。コン•ユさんは今の韓国映画界では「お兄さん」的存在の方で、この役もぴったりだった。
2021年07月05日
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