とある探偵会社が「80〜90歳の男性で電子機器に強い人」と募集を出したところ、オレがぴったり!というご老人たちがたくさん集まった。決まったのは身なりがきちんとした紳士・セルシオが選ばれた。途端に生き甲斐をみつけたセルシオさん。老人ホームに入って依頼主の母親がどんな扱いを受けているか調べるスパイだった。

これ、去年の東京国際映画祭で『老人スパイ』という怖い題名で観た。そして今年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門でノミネートされた作品。
秘密でカメラを回していたわけではないので(目的は言わないが、撮影許可は取っていて)、舞台になったホームは一応気を使っていると思うので本当のところは分からない。
もう数十年もするとネットを使い慣れた入居者たちは、毎日、ブログやツィッターで状況を発信するかもしれない。そうなったら病院としてはやりにくいだろうなあと思った。
セルシオさんはけっこう女性に人気で、ご本人もこのお仕事に生きがいを感じるようになって生き生きして来るのがわかった。
ミッキーもやってみたいスパイだが、もうすぐ入ることになりかねないから、それまで我慢しよう。そうなれば「ミッキーの毎日•施設暮らし日記」で暴露しまくるし、オンライン試写、DVD、Netflixで映画情報を出す予定……。
★新鮮な視点を持つドキュメンタリーが女性監督さん作品とは嬉しい限りだ。