🎬『淀川アジール さどヤンの生活と意見』田中幸夫監督、撮影、編集/73分/6月26日より新宿K's cinema他にて全国順次ロードショー公開
大阪淀川河川敷の手作りの小屋で20年間暮らしている男性•さどヤンのシンプルな生活を描いたドキュメンタリー。2001年からアルミ缶集めや清掃の仕事に行き、必要なものは自分で作る。世間から見ればただのホームレスだが人も動物も彼のもとに集まってくる。
3年の撮影中、台風で何もかも流されるというアクシデントが起こるが、さどヤンは「これでやっとホームレスらしくなった」と何事もなかったかのように小屋を作りを始める。
このドキュメンタリーの主人公は、河川敷に約20年暮らす「さどヤン」北海道生まれの73歳。
若い時から力仕事他あらゆる仕事についた経験から、大阪淀川河川敷に小屋を作り、捨て犬を飼って暮らしている。小屋のすぐそばには「停留所」と呼ばれる場所も作って、そこに集まってくる人々と楽しく過ごしている。
「アルミ缶などを拾ったら300円から500円だからタバコもお酒も買える。月に何回かドヤに行って掃除すると5500円もくれるんだ」と嬉しそうに話すサドやん。何時間おしゃべりしていても聞いててあきることはなくて、どんどん人間的な魅力が溢れてくる。
「日本ほどいい国はないよ。ここを立ち退けとは言ってくるが強制することはない。俺が死ぬまで身逃しておいてほしいよ」と言う。最後にサドやんは「人間は生きることが仕事なんだよ」と言っていた。
★田中監督は大阪を中心にドキュメンタリーを作っている。『徘徊 ママリン87歳の夏』も印象深い作品だった。
2021年06月23日
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