
🎬『痛くない死に方』高橋伴明監督、脚本/112分/シネマスコーレにて
在宅医療医師の河田(柄本佑)は毎日深夜まで死に向き合い自分なりに頑張ってきたが、妻には理解されず、とうとう離婚することになった。
そんな頃、末期の肺癌の患者・井上を担当することになった。井上の娘(坂井真紀)は、父親の願いもあって「痛くない在宅医療」を選んだが、結局は凄まじい痛みの中で亡くなってしまう。

題名がちょっと気に入らなくて後回しにしていた。だが『命の停車場』よりずっと深く、勉強になった。役者も脚本も◎
辛い場面にも「笑い」や死への「気付き」もあった。
ほとんど音楽がなく、画面で起きていることに集中できた。音楽なしは監督さんにとってとても勇気のいることだが、台詞の間の取り方、言葉のリズム感で、より一層訴えていることが際立っていたように思った。