
主人公のルー(エレン・ペイジ)は車上生活をしている自由奔放な若い女性。現住所がないので働き口は無く、盗んだりホテルのゴミ箱や客の食べ残しなどをボーイに見つからないように食べて、どうにか生きている。
そんなある日、セントラル・パークで青年に出会う。青年はこの近くの高級マンションの住民だったが、話すうちに気が合って一緒に車であちらこちらに行くようになった。
そんな車上生活も2年ほど過ぎた頃、無銭飲食やゴミあさりには飽きたから家に帰ると言い突然いなくなってしまった。腹が立ったルーはマンハッタンの高級マンションに住む彼の母親を尋ねるが、彼はいなくて母親マーゴから相手にもされず追い出されてしまう。
空腹で倒れそうになったルーは高級ホテルに入り込んで、ホテル通路に出ているルームサービスの残り物を食べていたら、急に部屋の扉が開き客室係と間違えられ、部屋に連れ込まれ「パーティに行くから赤ん坊の面倒見ていて」と多額なチップをくれて出て行ってしまった。
部屋には一歳ぐらいの裸の赤ちゃんがいて、ほっておくわけにもいかないので面倒を見ていた。そんな母親(タミー・ブランチャード)はグデングデンに酔っ払っていて寝込んでしまい、このままでは赤ん坊はどうなることかと、ルーは赤ん坊を抱いてホテルを出た。
それからもう一度マーゴのマンションに行って「あなたの孫です」と嘘を言うと……。
これは掘り出し物。出ているのはヘレン・ページ、エリソン・ジャネイ。最後は涙が出てしまった。
この3人の女性は、年齢も生活レベルも違っているが、内面は「孤独」で、3人の縁ある男は皆、身勝手。そんな状況が浮き彫りにされていた。