貧乏なエルマンノ(クラウディオ・セガルッショ)は、赤ちゃんを売るためにイタリアに来た妊娠7カ月のポーランド人のレナ(サンドラ・ジマルスカ)とは、お互いに見知らぬ他人だったが、表向き夫婦ということにして養子を望む夫婦に新生児を手渡す闇仕事に関わったが……。

カルロ・シローニ監督のデビュー作。
ヴェネチア国際映画祭での受賞を皮切りに世界約40カ国の映画祭で上映され、ヨーロッパ映画賞ではEuropean Discovery(最優秀長編初監督賞)を受賞した。
これ、一番泣いた……。エルマンノは無表情、レナは始終不機嫌な物言いや態度。仲介人がエルマンノの叔父さんにあたり、当座の生活費や注意事項をこんこんと言って聞かせていた。
それからの出来事や展開は想像つく話ではあったが、一瞬も目が離せなかった。
🎬『こどもたち』ジュゼッペ・ボニート監督/97分
イタリア映画祭でおなじみの人気俳優コルテッレージとマスタンドレアが、子育てに奮闘しながらも翻弄される夫婦を演じるコメディー。
一人娘のアンナと幸せな生活を送っていた共働き夫婦のサラ(パオラ・コルテッレージ)とニコラ(ヴァレリオ・マスタンドレア)は、2人目の子供ピエトロを授かる。第2子を持つ生活の大変さを友人らからよく聞いていたが、なんとか乗り切れると軽く考えていた。
だが現実は……。

やっぱり大好きなヴァレリオ・マスタンドレアさんを見られてイタリア映画見たぞーと、上機嫌のミッキー。調べても見たら妻役のパオラ・コルテッレージさんとは婚約していた時期があったそうな……この2人、すごい口喧嘩をする場面やイライラが募って物に当たったりと散々なシーンが多い。妙に息が合ってたなぁ。
コメディー調の作りで赤ちゃんの泣き声を映画を見ている我々に聞かせないように、泣き声をベートーベンの悲愴に置き換えていた。ありがとう!
ミッキーの2人の娘は長女が神経質でビニール音でも泣き始めていて、マンションのブザーは電気を切ったり、電話機を毛布で包んだりしてものすごく苦労したが2番目の子は隣で長女が友だちとワイワイやっててもすやすや寝ていて、起きてもハイハイして姉たちの様子を見ているような子だった。
映画とは反対だったが、2番目が生まれる前までは、生活がどんなに変わるのか不安だった。仕事も減らさないといけないとか母親にどこまで頼れるかも心配の種だった。
映画の夫婦も母親から「今も午後はアンナのお迎えやお稽古事でつぶれていて、午前中もなんてお断り!」とキッパリハッキリ断られている。
ヴァレリオ・マスタンドレアさんのお子ならミッキーが馳せ参じて面倒見たいが……なんて思うほどご苦労なさっていた。