2021年05月15日

オンラインで「イタリア映画祭2021」(3)『泣いたり笑ったり』『我らの父よ』

🎬『泣いたり笑ったり』シモーネ・ゴダノ監督/100分

裕福で自由な雰囲気で一風変わったカステルヴェッキオ家と保守的な一般市民のペターニャ家のひと夏のお話。

カステルヴェッキオ家の主人(画商で演じるのは、ファブリツィオ・ヴェンティヴォッリョ)は年寄りでも自分勝手で今まで何人かの女をとっかえひっかえの人生を送って来た。海辺を見下ろす別荘地に大きな家をかまえて悠々自適だ。

その同じ敷地に離れがあって、そこにひと夏の間、ペターニャ家(漁師で魚屋を息子と一緒に営んでいる、演じるのはアレッサンドロ・ガスマン)に貸すことにした。

そして、カステルヴェッキオ家の当主は親戚一同を集め、重大な発表があると言い皆を別荘に呼ぶ……。

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LGBTQを題材にしたコメディーと最初に紹介されているのでちょっと残念。わからないままで見るともっとドタバタ喜劇も盛り上がったのではないかと思う。

だけど喜劇と思って見ていると周りで寂しく取り残されている人がいたり、この人は傷ついているはずと思っていたら意外と達観していたりと人物描写は抜かりなかった。

🎬『我らの父よ』クラウディオ・ノーチェ監督/121分

1976年のローマ。10歳の少年ヴァレリオは目前で警視総監の父が撃たれるところを見てしまった。そこでは襲ったテロリストの一人の死の瞬間も垣間見たので、そのことを思い出す度に呼吸が荒くなり、過呼吸に陥るようになった。

父親(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)はまもなく快復したが、家族は父親の実家のある田舎に引っ越すことにした。

その数日前にサッカーのうまい年上の少年クリスチャンに出会う。友人のいないヴァレリオは彼と急速に親しくなったが、別れもそこそこに家族で引っ越し、父親は時々仕事の合間に帰ってくるようになった。

だが、その引っ越し先にも彼が現れて……。

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イタリアの極左テロ組織「赤い旅団」の時代の中で取り締まる警視総監を父親に持つ少年が経験する物語。

この作品で主演のファヴィーノがヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。今まで観たイタリア映画祭作品で一番妻や子どもら(子は2人)
愛情あふれる表情と振る舞いがひしひしと伝わって来た。

引越し先にやってきた身元がはっきりわからない少年の対してもサッカーをしたりヨットに乗せたりしていた。警視総監(常に5、6人の警護がついている)にしては無防備という点やちょっと理解できないシーンもあったが、この時代の緊張に満ちた空気感がよく出ていた。











posted by ミッキー at 18:48| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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